東日本大震災の夜に僕が立ち上げた prayforjapan.jp というWebサイトは、数日で世界中に広まりました。これまでに600万人以上のアクセスがあり、Twitterでは30万回以上ツイートされ、Facebookでは国内6位の規模までコミュニティが大きくなりました。
紙面では読売新聞、日経新聞に掲載され、テレビ番組は、NHK「あさイチ」、フジテレビ「とくだね」、日本テレビ「スッキリ」、テレビ東京「池上彰、震災特番生放送」などで紹介。ラジオはJ-WAVE「HELLO WORLD」にも出演しました。Webメディアはエキサイトニュース、オリコン、Yahoo!ニュース、ライブドアニュース、mixiニュースなどなど。かなり多くのメディアが取り上げてくれています。
ニュース記事に関しては、日経の記事が、いちばん丁寧に取材してまとめてくれています。
震災支援、3.11以降に生まれた3つのプロジェクト(日経電子版)
あの日あの部屋で始まった小さな試みが、色んな人を巻き込むとても大きなプロジェクトに膨らんでいきました。
『PRAY FOR JAPAN – 3.11 世界中が祈りはじめた日』
そして今回、prayforjapan.jp が講談社より書籍化することになりました。
2011年4月25日発売です。すでにアマゾンで予約が始まっています。
予約2日目で、現在アマゾンのベストセラー10位になりました。
サイト開設直後から、現在までに15件近い出版の問い合わせをもらっていたので、いずれ夏くらいにでも書籍化するだろうなとは思っていたのですが、思ったより早い時期で出すことが決まりました。たぶん中には「時期尚早」といった批判もあるかな、と予想していますが、少しでも早く、たくさんの人に読んでもらえたらと思います。ほかの出版社でも似たような企画の本が進行中ということで、やはりWebで世界規模で話題になったprayforjapan.jpとして、公式に本も出すべきだと思ったので、早い段階で出すことになりました。本では、サイトでは紹介しきれなかった言葉や画像がたくさん収録されています。
もともと書籍化はあまり興味は無かったのだけど(お祭りみたいには、したくなかった。このサイトは、偶然たまたま立ち上がった企画に過ぎないのです。)編集者の方の熱意に負けたというか(SFCのOBでした)問い合わせいただいた10社の中でも、一番最初に講談社から問い合わせを頂いたので、出版に向けて話を進めることにしました。
「10年後も20年後も、親から子供に、先生から生徒に語り継がれるような、そういう本を作りたい」このコンセプトが、本作りに関わる全員で一致しました。印税は全額寄付するのはもちろんのことですが、寄付金の使徒というのは、おそらく誰もが気にするところだと思うので、責任もってWebサイトで報告する体制を整えていきたいと思います。ほかにも、被災地を長期的に支援できないかと、関わる人たちで話し合いをしています。
これから復興に向けて大事になっていくことは、もちろん経済とか物理的な修復も必要だろうけど、一番大切なのは被災された方のケアや、心の部分だと思います。言葉や、映像や、音楽や、写真で、何か出来ることがあるはず。僕は今回現地に行くことは出来なかったけど、東京から、自分が出来ることをやっていきたいです。
本の監修者として、デザイン、構成、原稿執筆、広報など最近いろいろやっています。本作りは初めての経験ですが、とても刺激的です。まさか自分が20歳のときに本を監修するなんて、思いもしなかったけど。
いま、本当に厳しいスケジュールの中、編集者やデザイナーさんが、徹夜続きで作業にあたってくれています。日本語に加えて英語でも収録されるのですが、翻訳は主に世界各地のボランティアによるもので、彼らの協力無しには出来ませんでした。関わってくれたみんなに感謝しています。