もっちブログ

鶴田浩之の個人ブログ | since 2005

Page 38 of 94

お気に入り

Mr.Childrenの「彩り」という曲の中に、こんなフレーズがある。(僕はこの曲が大好きです)

憧れにはほど遠くって 手を伸ばしても届かなくて
カタログは付箋したまんま ゴミ箱へと捨てるのがオチ

僕はこれまでの人生の中で、いろんなものをブックマークしてきた。
Webサイトのソーシャルブックマーク、書籍の付箋やドッグイヤー、
Twitterのお気に入り機能、「あとで読む」機能。

でも、それらを読み返したことは、どれほどあるだろうか?
僕はあんまり無いや。そんな時間もないし、あとから整理するほど几帳面でもなかった。
必要に迫られたとき、過去にブックマークした情報をきちんと引き出すことが出来ただろうか。

人間には、自分にとって貴重だと思った情報を、
一時的に保存しておきたい、あとから読み返したいという心理がある。

でも残念ながら、あまり読み返す機会は無いだろう。
なぜなら、すぐに「次の」貴重な情報と巡りあうから。

この時代の情報の膨大さと、人の好奇心は果てしない。

お気に入りとは、僕にとって振り返らないものでした。
ブックマークに入れたこと自体を忘れてしまったり、
あるいは記憶と結びついてくれるインデックスのようなものが存在しなければ、
それは何の価値も無いものでした。

まるで自動化されたプログラムのように、次々とブックマークを増やし続けるボット化した自分。
それは思考停止している自分自身に気づく瞬間でもありました。

これからもお気に入りは増え続けていく。
だから、いつか作りたいサービスがある。

ブックマークにぶち込まれたデータが、
人々の日常生活のなかで自然なかたちでサジェストされていって、
ユーザーの意思決定の材料となってくれるような、
そんな設計思想をもったサービス。

どんなふうに作ろうかな?

『なぜ、その「決断」はできたのか。』福島第一原発での命がけの放水活動を指揮した消防士、佐藤康雄さんの書籍が発刊。TEDで会場全員が総立ちとなったプレゼンテーションが一冊の本に。


佐藤さんのプレゼンを見たことが無い方は、ぜひ最初から最後まで見てください

以前、僕のブログで反響がとても大きかった記事
3月19日福島第一原発での放水活動を指揮した消防士・佐藤康雄氏、高山隊長、三島隊員のTED Talksが凄まじく、心に突き刺さった。(2011年11月3日)

2011年3月19日、読者のみなさんも記憶にあたらしい、消防団による福島第一原発の放水活動。
全国民が見守るなか、あのとき現場にいたのが、佐藤さんを始めとする彼らでした。

「これだけの場所ですから、隊員の半分は・・・戻れないと思った。
 彼らを家族のもとに返す事ができて、本当によかった。」

そう語る佐藤さんのプレゼンテーションが終わったTEDの会場は、その日初めての全員総立ちのスタンディングオベーションでした。命がけて指揮を取り、日本の救世主となってくれた佐藤さん。ありがとうございました。TEDxSeedsでの生で目撃した感動のプレゼンは、一生忘れられません。

彼の著書『なぜ、その「決断」はできたのか。』が出ると聞いて、真っ先に予約しました。

東日本大震災の発生が引き金になった福島原発事故。 燃料棒がむき出しになり、放射能を撒き散らしながら炉心溶融が進む。 これを阻止すべく自衛隊や警察が原子炉への注水冷却を行う。 しかし、彼らは水の専門家ではなく、活動に限界が見えていた。 「消防が出動するしかない」。 国難に立ち向かうと決めた瞬間だった――。 なぜ、あの危険な場所へ飛び込んでいけたのか。 その精神力はどうやって身についたのか。 そして、消防の原発事故対応とは、どのようなものだったのか。 燃料棒冷却作戦を指揮した 元・緊急消防援助隊東京都隊総隊長の著者が、 自身の36年にわたる消防生活を振り返り、 原発事故対応の礎となったさまざまな経験を辿るとともに、 現場にいる者だけが体験しえた作戦遂行の実際を書き下ろす。 火災現場のみならず、東京消防庁のほぼすべての業務を経験した 著者ならではの言葉が胸に迫る。 これからの日本を支え、引っ張る リーダーたち必読の1冊。

消防の現場で培った「判断力」「決断力」、リーダーシップ、マネジメントについて書かれた一冊とのことです。読むのがとても楽しみです。

[PR] 楽天市場

« Older posts Newer posts »

© 2025 もっちブログ

Theme by Anders NorenUp ↑