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Uberを使ってみました。タクシーをiPhoneアプリから迎車できる話題のサービスです。すでに10回ほど利用しているので、読者の方に参考になればと、口コミや感想を記事にします。
テクノロジーを、身近なライフスタイルに取り入れた最たる事例、未来のハイヤー配車サービス「Uber」が東京でも試験的なソフトローンチという位置づけで11月に始まったので、使ってみました。
(2,000円までの料金が無料)
先に1つだけ言わせてほしい。UberのWebサイトかっこよすぎワロタ。どっかのファッションブランドに間違えて訪問したかと思って、そっとブラウザを閉じそうになった次第であります。
皆さんは、タクシーはどうやって配車しますか? 電話か、それとも流しか ── これからは、手元のiPhoneアプリからたった数タップの手順で、15分後(今回、僕が使ったときのケース)には自宅マンションの前までドライバーが迎えに来てくれます。日本交通社でもタクシー配車アプリで利用者が伸びているようですが、それはあくまで既存のタクシーサービスの延長線上にあったもの。
Uberは、高級ハイヤーとも普及タクシーとも似つかない、その中間に収まる新しいジャンル、新しい市場を開拓しているように感じられました。 Uberの迎車料金は無料です。迎えに来てくれる車、運転手のサービスの質は、普通のタクシーの二回りほど上。何より、Uberアプリと実体としてのサービスのUX(User Experience = 顧客体験)は、素晴らしく洗練されていました。
Uberアプリの起動画面(スプラッシュウィンドウ)も、洗練されたブランドイメージを漂わせており、センスが良いです。Uberは、34億ドル以上の評価額でGoogle Venture等から$258M(約258億円)の大型の資金調達を行っており、全米都市部や台北、ソウルでも本格運用されています。
iPhoneアプリで直ぐに呼べる、ちょっとリッチな感じのタクシー・リムジンサービスを提供する「Uber」(ウーバーと読む。元はドイツ語だが米俗語で素晴らしいという意味)が、11月14日の朝10時ごろから東京六本木エリアのみ、数台のみ稼働という限定的な形ながらサービス運営を開始した。TechCrunch JapanはUber Japanから連絡を受けたが、担当者によれば、すでにUber Japanは法人登記済みで、東京でのサービス運用開始にあたって業務開始に必要な申請や法規制対応なども終えているという。
http://jp.techcrunch.com/2013/11/14/uber-secretly-started-operation-in-tokyo/
僕はUberのことは、これまでテック系、IT系のカンファレンス・イベントで何度か英語のプレゼンテーションを聞いた程度でした。いつか東京でもサービス開始してくれないかなぁと思っていたら、意外と早かった印象。だけど、一度使ってみて強烈に感じたその利便性は、もっと早く ── 例えば、iPhoneが出て2年後くらいに、誰かが早速始めても良かったサービスだったとも思います。僕は「自分のライフスタイルが変わる」ような出来事、新しい事業・サービスの話題が大好きなので、カーシェアリング体験に引き続き、ブログに書いてみました。
アプリを起動するとすぐに地図が表示されます。ピンチ・ズームで拡大して、具体的な迎車位置をピンで指定すると、リアルタイムに「11分後」「15分後」などと反映されます。その動作は非常にスムーズで、気持ちの良い操作体験でした。
決済方法はクレジットカードです。スキャンすると自動的に文字認識してくれるため、入力もスムーズでした。事前にカード情報を登録するということは、タクシーを降りる際にわざわざ小銭を用意したり、料金メーターを気にしながら、頭の中でお釣りの計算をする必要もまったく無い ということ。これが何より、最も便利なポイントだと思います。日本のタクシーでもSuica決済なども増えていますが、そもそも財布を取り出す必要がないというのは、あの煩わしい支払い処理が無くなるだけで、タクシー体験というのはこんなにも違うのかと感じられました。
お金に余裕がある人はともかく、知らない場所にどうしてもタクシーで行かなければいけないとき、大抵はその料金が気になるものです。おおまかな料金の概算を事前に知るということは、使うユーザーにとっても安心でした。通常の料金体系は、基本料金が100円、1kmごとに300円、1分ごとに65円。タクシーよりも、30%くらい高くなると見積もれます。
Uberのおすすめポイントは、22時以降の乗車で割増料金が無いということです。もちろん迎車料金も無いです。ですから、夜間に5kmほど移動すると、タクシーの割増料金とほとんど差がありませんでした。だったらUber使いますよね。
あまりにも簡単に、わずか数タップで指定した場所に迎車依頼ができました。配車リクエスト中は、下に表示される「☓」ボタンを長押タップすることでキャンセルができます。15秒ほどのサーバーとの通信で迎車が確定すると、来てくれるドライバーの顔写真とお名前・ドライバーの評価、車種・ナンバーが表示 されます。事前にどんな方が迎えに来てくれるか画面を通して瞬時に分かるのも、安心で信頼できます。
迎車リクエスト後は、右下のボタンをタップすると、様々なメニューができます。複数人で乗り込む際の「料金を割り勘にする」機能や、ドライバーへの連絡、乗車キャンセルなども可能です。
(※ 撮影と掲載許可を頂いています)
僕のマンションの前の通りに止まった、「VIP」と書かれた、黒塗りのNISSAN CIMA。そして上品なスーツを着た運転手。やはり、普及タクシーとは少しグレードが異なるサービスです。他にもクラウンGRS200などが配備されているとのこと。あの、僕まだ22歳の一応大学生なのですが、身の丈に合わないんじゃないかと、最初はちょっと恐縮した気持ちにもなったものです。しかし、車の外で出迎えてくれたドライバーさんは、とても気さくで僕のような学生みたいな客にも大変丁寧でサービスの良い方でした。
Uberのドライバーさんに、「ブログに感想を書きたいので、写真を撮っても宜しいでしょうか?」と尋ねたら、快く応じていただきました。
「Uber 使うのは初めてなんです。東京でもサービス始まったと聞いて、ぜひ乗ってみたいと思って。今は何台くらい走っているんですか?」
「ご利用頂きありがとうございます。実は、今は5台なんですね」
「5台しか走っていないんですか!驚きました。それだと、けっこう混む時間帯もあるんでしょうか。」
「左様でございます。夜間など、迎車リクエストで20分以上と表示されてしまうと、やはりタクシーのほうを使われる方が多いようです。ご利用されて何か、お気づきの点などございますか?」
「良かった点は、やはり迎車がiPhoneアプリ経由で簡単に出来ることと、事前のカード登録があるので、降りるときに現金が不要ということですね。この2つは大きかったです。」
「ありがとうございます。他にもアプリで迎車できる事業者もありますが、Uberでは迎車料金が不要なため、好評を頂いております。」
「スタートして約1ヶ月ですが、今は主にどういった層の方が使用されていますか?」
「お客様のようにインターネットで知って、まずお試しで使ってみたという方と、あとは企業にお勤めの方が通勤時にご利用いただくケースも増えてきました。」
「5台だと、同じお客さんと何度も会って顔見知りになったりするんでしょうか。」
「そうですね。1ヶ月間で、私は3度ほど同じお客様を担当させていただきました。」
「たぶん、僕も月に2〜3回はお世話になると思います。」
「ありがとうございます。またお目にかかれる日をお待ちしております。」
車を降りてアプリを起動すると、金額が表示され領収書代わりになります。また、ドライバーの評価をこの場ですることができました。今回は大変満足だったので、もちろん星は5つで。タクシーとは違って自動ではないため、後部座席のドアはドライバーが開けてくれます。
敷居が高い、高所得者向けのサービスだと誰もが思っていた「ハイヤー」が、現代のテクノロジーの力を借りて、いつしか一般庶民の僕でも使えるような身近なサービスとなっていました。タクシー業界は既得権益なども多いようで、普及するまで大変かもしれませんが、5年後にはこうしたユーザー体験は、当たり前の存在になっている気もします。僕は田舎から一人東京に出てきて、こうして時々ライフスタイルが変わるようなサービスの誕生の瞬間に出会えて幸せです。
いかがでしたでしょうか? 僕は、深夜に帰宅するときなど「料金がそんなに変わらないなら」と、タクシーに乗る機会がずっと減りました。ぜひ、皆さんもUber使ってみてください!
この記事を読んで頂いたUber Japanのコミュニティマネージャーの方からご連絡をいただき、渋谷のカフェで、お話する機会をいただきました。今後、Uberの広報やエヴァンジェリストとして、ユーザー視点でフィードバックや少しでも協力できればと思っています。現在は15台ほどが稼働しているUber。まもなく、正式ローンチされるようです。楽しみですね。
Author: @mocchicc
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