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鶴田浩之の個人ブログ | since 2005

Category: 旅/一人旅 (page 2 of 10)

北アルプス・穂高岳、涸沢で「10年に1度の紅葉」を見てきた。(上高地〜横尾〜涸沢ヒュッテ〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜前穂高岳〜岳沢〜上高地トレッキング記録)

台風が2つか3つ過ぎ去り、季節は秋になっていました。 10月5日〜6日、北アルプス・奥穂高岳(標高3190m)に登ってきました。富士山、北岳に続く日本で3番目に高い山。ルート途中にある涸沢カールでは、「10年に1度の紅葉」という噂通りの、完璧な晴天のもとの絶景を目撃することができました。 日本にこんな場所があることに、僕は嬉しく思っています。 新宿発の夜行バスで約6時間、今回の登山口である上高地に到着。朝5時半。すでに標高は1500メートル。空気が冷たく、澄んでいます。多くの登山客が早朝から準備をはじめて、涸沢や奥穂高、槍ヶ岳など目指して出発します。 歩き始めて10分、いきなり虹が迎えてくれました。 川の向こう岸には、それが存在している。虹は、触れられるだろうか。 参考記事: 八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳)三連峰縦走(2012/8/7〜8)http://www.mocchiblog.com/?p=8309 高校時代からの友人で、Labit社の一員でもある @TakatoshiMaeda も。今回は3人です。 最初の3時間は、梓川を川沿いに歩いていきます。





横尾〜涸沢へのルートでは、「10年に1度」の紅葉を見ることができました。 iPhone 5のパノラマ撮影機能を使って、この紅葉を撮りました。 画像クリックで拡大(パノラマ写真) 歩き始めて6時間、涸沢ヒュッテに到着。ここでランチを取ります。 6時間も歩き続けたのに、まだお昼の12時。 おでんにしました。 涸沢ヒュッテから、北穂高岳方面を望む。最高のロケーションです。しかも晴天。 涸沢から穂高岳山荘は、ザイテングラート(馬の背骨)と呼ばれる岩山を登るパノラマコースです。コースタイム通り3時間かかりましたが、初日で最も厳しいルートとなり、体感的には4〜5時間歩いたような気分です。紅葉のなかの山歩きから一転、ザイテングラートは岩登り、崖登りです。危険なルートで、クサリ場も越えてゆきます。昨年この場所では、おじいちゃんと孫が滑落して亡くなる悲しい事故もありました。 歩いてきた道を振り返ると、こういう景色。素晴らしかった。 画像クリックで拡大(パノラマ写真) 上高地から歩き続けて9時間、15時半頃に穂高岳山荘に到着! 山小屋は暖かく、本当に素敵な場所です。暖を取り、コーヒーを飲み、今日はここで一晩を過ごします。紅葉まっただ中の連休中ということもあり、山小屋は200人以上でほぼ満室でした。 僕たちは相部屋で一泊。ハイシーズンには、ひとつの布団で3人で寝たりします。 Softbankの電波は入らなかったけど、auのiPhone 5は、かろうじて電波が入るところがありました。そこからテザリングをしてTwitterに画像を投稿していたり。17時半に夕食、20時に就寝となりました。残念ながら、夜は薄い雲におおわれて、星空撮影は無理でした。 翌朝4時20分に起床し、お弁当を持って出発。3190メートルの穂高岳山頂を目指して薄暗い中、ヘッドライトの灯りを頼りに、岩山を登り始めます。 上の写真は、奥穂高〜西穂高ルートにある「ジャンダルム」(標高3,163m)。穂高岳において、最も難易度の高いルートです。2008年には救助ヘリが墜落する事故もあり、とても危険なコースです。今回は通ることはなかったですが、近い将来、制覇してみたい。 振り返ると見える「槍ヶ岳」。来年は槍ヶ岳にもチャレンジします。 気温はマイナス1度。夜明け前の出発から歩き続けて約50分、奥穂高岳(標高3190メートル)に無事に登頂! ほかの2人は3000メートル級の山に登るのは人生初らしく、感無量でした。午前6時半頃、山頂からの御来光。天候もよく、富士山も見えたのです。写真で僕が着ているジャケットは、今エベレストに登っている栗城さん(@kurikiyama)から貰ったものです。 下山は、岳沢ルートを8時間かけて。前半、吊尾根・紀美子平周辺までは、足を踏み外すと簡単に滑落死してしまうような危険な箇所が1〜2時間ほど続きます。風も強く、体感温度は氷点下でした。そんな中、ギリギリの崖や、鎖場をわたってゆきます。後半は森林のなか、体力をジワジワと蝕んでくるような長いルートを歩き続けます。岳沢小屋は3年ほど前、雪崩によって壊滅してしまったそうで、新しくなったばかりでした。 奥穂高→前穂高の縦走を考えていたのですが、今回はスケジュールの問題で断念しました。あと1時間ほど余裕があれば、ぜひ行きたかったのですが。 実は今回、僕は右膝を故障してしまって、最後のほうは激痛に耐えながら、片足を引きずりながら下山することになってしまいました。すごく痛かったし下山して3日間は殆ど歩けず。。休憩をこまめに取りながら、14時には無事に上高地に下山することができました。下山後に見渡した山々は壮大でした。そのあとは、もちろん温泉に。17時間歩いたあとの温泉は、本当に最高です。お薦め。 10月4日 PM 23:00 新宿駅バス(さわやか信州号) 翌5日 AM 5:30 上高地着 10月5日 AM 6:15 上高地出発(登山開始) AM 9:00 横尾山荘 PM 12:00 涸沢ヒュッテ 着(ランチ休憩1時間) PM 13:00 涸沢ヒュッテ 発 PM 15:40 穂高岳山荘 着 10月6日 AM 4:20 起床 AM 5:30 出発 AM 6:30 奥穂高岳(3190m)登頂 AM 9:30 紀美子平(前穂高岳、分岐点) PM 12:00 岳沢山荘 PM 14:00 上高地(下山)

伝えたいこと

山は素晴らしい場所です。今回のような絶景に出会えるのは、年間で数日しか無いかもしれません。 天候にも恵まれて、奇跡のような2日間でした。 登山において最も大事なのは、十分な装備とコンディショニング、あとは無理のない計画です。今回、僕らは1ヶ月前から登山計画を立て始めて、経験者によるアドバイスを受けて、しっかりと装備も揃えてから登りました。 天候こそ恵まれたものの、実は僕らが下山したその日はまさに、午後から降雪があり、たった一晩で3〜5cm積もったのです。紅葉のハイシーズン・3連休のまっただ中、最も人が多いときに積雪となり、山岳警備隊の指示によって、多くの登山客が山小屋で待機せざるを得ない状況になりました。そして残念ながら、僕らが登頂・下山を果たした当日と翌日に、僕らが歩いたルートでは怪我人・死者が出てしまいました。 長野 山で救助相次ぎ1人死亡 – NHK News

長野県の山では、6日から7日にかけて、北アルプスや中央アルプスで登山客の救助が相次ぎ、61歳の男性が体調を崩して死亡したほか、これまでに合わせて8人が滑落によるけがや体調不良でヘリコプターで運ばれました。 このうち、北アルプスの涸沢岳と横尾岳をつなぐ登山道では7日、大阪・八尾市の61歳の男性が、夫婦で登山中に体調を崩して倒れ、警察のヘリコプターで病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。涸沢岳ではこのほか、埼玉県上尾市の27歳の男性と金沢市の63歳の女性が、体調不良のため自力で下山できなくなったほか、諏訪市の62歳の男性が、滑落して頭をけがしたため、それぞれ、県の防災ヘリコプターで救助されました。また、6日、前穂高岳で、名古屋市の71歳の女性が転倒して足首にけがをし、ヘリコプターで救助されました。このほか槍ヶ岳でも7日、茨城県の20代の男性が滑落して腰などを強く打つ大けがをしたほか、上高地に向け下山中の横浜市の42歳の男性が右足をけがしていずれもヘリコプターで救助されました。一方、中央アルプスの檜尾岳でも6日午後、長野県中川村の61歳の男性がかかとの骨を折って警察のヘリコプターで救助されたほか、7日午後には、京都府長岡京市の24歳の男性が体調不良を訴え、ヘリコプターで救助されました。警察は「登山にあたっては入念な準備と体調の管理に十分、注意してほしい」と呼びかけています。 

山に入るときは、しっかりと準備や計画を怠らないようにお願いします。 僕たちも、これからも十分に気をつけたいです。

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ニュージーランドのトンガリロ山が、115年ぶりの大噴火。直前のトレッキングレポート。

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8月6日、僕が八ヶ岳に登っていたまさにそのとき、ニュージーランドのトンガリロ山が115年ぶりに大噴火していました。噴煙は6000メートルにも上り、100km離れた場所でも火山灰の被害を受けているとのことです。Tongariro Alpine Crossingは、世界遺産でニュージーランドの国立公園、マオリの聖地です。被害の影響が心配ですね。

[ウェリントン 7日 ロイター] ニュージーランド北島中部のトンガリロ山が6日夜、115年ぶりに噴火した。国内線の飛行機が欠航するなどの影響が出たが、負傷者はいないという。トンガリロ山は標高1978メートルで、最後に噴火したのは1897年。今回の噴火で北島中部は火山灰の雲で覆われ、周辺地域では噴石なども確認された。ニュージーランド地質・核科学研究所のスティーブ・シャーバーン氏は、トンガリロ山の活動は断続的だったことから、噴火の規模が大きかったことは予想外だったと述べた。

実はわずか半年前の2012年2月、四角大輔・友里夫妻と共に、僕はこのトンガリロ国立公園にトレッキングをしていました。自分の歩いたエリアで噴火が起きたというのは不思議な感覚です。もう十数年くらいは近寄れないのでしょうか。そのときの写真を、何枚か紹介したいと思います。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの撮影地の近くとしても有名です。

今回ガイドしてくれた、おなじみ四角氏 @4dsk

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